不覚にも右の手首の骨、正確には右橈骨遠位端骨折、コーレス骨折といいいますが、この骨を折ってしまいました。ギプスで固定されていると普段の生活は不便で、健康の有り難味が身にしみてわかります。
パソコンのキーボードを打つときに手首の関節が固定されていると全く打てません。
もどかしい限りです。
ところで、手首の周辺の骨についてです。
手関節と前腕部の骨折は、子供からお年寄りまで年齢を問わず割と多く発生する骨折です。
その骨折の原因は、大体の場合が転倒したときに手を突いて骨折というパターンです。
骨折の形態は様々で、時に思いがけない障害を残すこともあります。
肘から手までの前腕の部分には、橈骨と尺骨という長い骨が2本あります。手のひら(手掌)を上に向けた状態だと、前腕の親指の側(外側)にあるのが橈骨という骨で、小指側(内側)にあるのが尺骨です。
肘を曲げた状態で手のひらを上に向けたり下に向けたりする動作を回旋動作といいます。手のひらを上に向けた状態から下に向ける回旋動作、ちょうど蓋をするような動作ですが、これをを回内といいます。その反対の動作、つまり手のひらを返すような動作を回外といいます。
回内の状態のときには橈骨と尺骨が交差して「バッテン」をしたような状態になります。逆に回外の状態では、手のひら返している状態では橈骨と尺骨は平行に並びます。前腕にある骨(橈骨と尺骨)が折れるとこの回旋動作が制限されてしまいます。とても不便です。
手首の関節は、前腕骨の内の橈骨と手の付け根(前腕側)にある手根骨とで関節されています。この手根骨は、通常8個の骨があり、橈骨と関節を造っているのは、親指側から舟状骨、月状骨、三角骨の3つの手根骨です。転んで手を衝いて骨折する場合の多くは、橈骨、尺骨、舟状骨、月状骨の何れかが骨折します。その他の骨が折れることは非常に稀れといえます。
手関節周辺の骨についてでした。
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