コーレス(Colles)骨折の診療

コーレス骨折とは、転倒時に手をついた時に起きる橈骨遠位端の骨折で、骨折の中でも最も頻度の高い骨折の一つです。高齢者、といっても60-70歳台に多いのですが、転倒して手をついて起こる骨折です。骨粗鬆症を基盤にもつ高齢者に多いのですが、80歳以上の高齢者では転倒時に手が出ないので,むしろコーレス骨折としては少ないといわれています。コーレス骨折の症状は、手関節部の腫脹と疼痛、もちろん痛みのために手を動かすことができません。


治療はまず、徒手整復して、3~4週間のギプス固定で経過を観察します。簡単に整復されても、すぐに再転位を来たす不安定な場合には、再転位を防止するために経皮的骨接合術(皮膚の上からピンや釘のような器具で骨折部を固定する手術)を考慮します。また粉砕骨折例(バラバラに骨折し関節面がずれた症例)では内固定術(皮膚を切開して、骨折部を展開しプレートなどで繋ぎ合わせる手術)を検討します。



コーレス(Colles)骨折と手関節周辺の骨


コーレス(Colles)骨折とは


コーレス(Colles)骨折の治療中に気をつけること


コーレス(Colles)骨折の治療ゴール


コーレス(Colles)骨折の受傷日から1週までの経過


コーレス(Colles)骨折の1週から2週までの経過


コーレス(Colles)骨折の6週まで


コーレス(Colles)骨折の6週から8週まで


コーレス(Colles)骨折の8週から12週まで



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